『姫』 [■音楽教室]
あれは…そう…音楽教室に勤めていた頃のことよ…
MACO先生の声楽のレッスンを終えた
はっさん(男性・40代)が受付にいらして
「中島みゆき行って来ましたよ~」って
おっしゃるの~
* * * * * *
シリーズで続いているという
『夜会』は
もう10何回を数えるらしい…
今回の演目?が
「安寿と厨子王」だったんですって。
そこであたしが
「あっ、非人の兄弟が
いじめられる物語ですよね?!」
って申したら…
はっさんは
「いえいえ~お姫さまです~」
っておっしゃるの~
「えぇぇ~?
『あ~んじゅ恋しや、
ほーれぃほー』では?!」
ってお聞きすると…
「そうそう、良く知ってるねぇ…」って
その話題は
それで終わってしまったんだけど…
あたしの記憶にあるのは
安寿がぼろぼろの着物を着て
鬼のような男にいじめられている
おぞましい挿絵のある絵本?だったの~
だから、その印象が強くて…
恐くて…可哀そうで…
そして最後に厨子王がお母様と
やっとめぐり逢える感動!!
もぅもぅ…涙無しでは読めないの~
その後…
あたしもネットで調べてみたの~
そしたら…
あった、あった~
『説経「さんせう太夫」は
高貴の身分の者が人買いにたぶらかされて
長者に売られ、奴隷として辛酸をなめた後に、
出世して迫害者に復讐するという物語である。
高貴のものが身を落として試練にあうという
構成の上からは一種の貴種流離譚の
体裁をとっているが、
物語の比重は迫害を受けるものの
悲哀と苦しみに置かれており
故なき差別や暴力への怨念に満ちた
こだわりがある。』
(「壺 齋 閑 話」より)
そうなのね?!
そうだったのね…
と言う訳で
あたしも間違いでは
なかったのだけれど…
なんか…
昔の人ってなんて可哀そうなの?
この「安寿姫」も、
「かぐや姫」も
「鉢かつぎ姫」も全員かわいそうだわ。
そういえば全員『姫』ねぇ…
もっとも海の向こうの
「オーロラ姫」は
幸せになったのに…
でも、そういう意味では
昔に生まれなくて良かったわ~
ましてや『姫』じゃなくて…ね…
ふぅ…。
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地上の星 / 中島みゆき [公式]