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桜の樹の。 [■本/雑誌/新聞 & 映画]

 


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05 de Abril do 2014 / @manuelfreiria



毎年…この時期になると
狂いたくなるの~~


桜の樹の下で
泣きながらお酒を飲むのよ…。


そして…思うの~
狂いたいって



いっそ
狂ってしまいたい…って。



* * * * * *


   
  さぁ

  今日は有名なお話よっm_8583242354_31544f9b85_m.jpg
  桜の樹の下のお話…。
      
        
  ふぅ……
  いっそ…。
Cherry Blossoms / Werwin15




456521048_f8ecb2d734_m.jpg  「桜の樹の下」…

  そこには
  屍体が
  埋まっているの…。

sakura 5528 someiyoshino
桜薄暗染井吉野 / **jpg


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  これはどうやら
  …
  梶井基次郎の短編小説
  『櫻の樹の下には』から
  きているらしいわ
     
Japanese dolls / enmoto

 (Wikipediaより)
  『櫻の樹の下には』(さくらのきのしたには)は
  梶井基次郎の短編小説。
  散文詩と見なされることもある。1928年(昭和
  3年)季刊誌『詩と詩論第二冊』12月号に掲載。
  1931年(昭和6年)5月に武蔵野書院より刊行さ
  れた作品集『檸檬』に収録された。現行版は新
  潮文庫『檸檬』ちくま文庫『梶井基次郎全集全
  一巻』などに収録され重版されている。
  本作は「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」
  という冒頭文に始まり話者の「俺」が聞き手の
  「お前」に語りかけるという手法で描かれている。
  美に醜を対置し美のうちに「惨劇」を見出すデ
  カダンスの美意識とその心理を梶井作品には珍
  しくかなり強いイメージの比喩をたっぷり使い、
  語り口調を交えた短い四つの断章(刊行本収録
  時には最終章は削除)で構成された作品である。




6904893938_0997050cd5_m.jpg  梶井基次郎は
  「弘川寺の西行桜」
  (桜の下で死にたいって願っていた西行)…
  をもとに     
  『桜の樹の下には』を
  書いたんですって。

DSCF8538 / mossygajud
    
  引用してみるね!?

  『桜の樹の下には』 梶井基次郎

  桜の樹の下には屍体が埋まっている!
  これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の
  花があんなにも見事に咲くなんて信じられないこ
  とじゃないか。俺はあの美しさが信じられないの
  で、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわ
  かるときが来た。 桜の樹の下には屍体が埋まっ
  ている。これは信じていいことだ。

  どうして俺が毎晩家へ帰って来る道で、俺の部
  屋の数ある道具のうちの、選りに選ってちっぽけ
  な薄っぺらいもの、安全剃刀の刃なんぞが、千
  里眼のように思い浮かんで来るのか――おまえ
  はそれがわからないと言ったが――そして俺に
  もやはりそれがわからないのだが――それもこれ
  もやっぱり同じようなことにちがいない。
  (中略)


  しかし、俺はいまやっとわかった。
  おまえ、この爛漫と咲き乱れている桜の樹の下
  へ、一つ一つ屍体が埋まっていると想像してみ
  るがいい。何が俺をそんなに不安にしていたか
  がおまえには納得がいくだろう。
  馬のような屍体、犬猫のような屍体、そして人間
  のような屍体、屍体はみな腐爛して蛆が湧き、
  堪らなく臭い。それでいて水晶のような液をたら
  たらとたらしている。桜の根は貪婪な蛸のように、
  それを抱きかかえ、いそぎんちゃくの食糸のよう
  な毛根を聚めて、その液体を吸っている。
  何があんな花弁を作り、何があんな蕊を作ってい
  るのか、俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、
  静かな行列を作って、維管束のなかを夢のように
  あがってゆくのが見えるようだ。 (後略)
      



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   どぉお~~!?

   素敵じゃない!?


Sakura [IMG_7200ks] / taka_suzuki

            

  ある人はね……
  この
  「桜の樹の下に屍体が埋まっている」
  ってことに
  こんな風におっしゃるの~~っ

  「京都の先の戦(応仁の乱)のとき
  たくさんの戦死者がでた。
  その死体を当時の市街地からそう遠くない
  山中(今の市街地外周)
  弔うために死体を埋め供養した。
  桜は日本人の魂であり、
  散るときの華やかさ、
  潔さが侍魂の象徴であったことから、
  死体を埋めた目印として桜を植えたと
  言われている」




7060261529_877bd61d16_m.jpg  また
  「死体を埋めることで、
  桜の木が強くなると信じられて
  行われていた
  江戸時代の風習なんだそうだ。」
  とも…。

Cherry blossom / Imahinasyon Photography




  それからある人も言うわ~

  「美しいものは美しいと皆に讃えられる。
  反面、美しいものは常に
  そうでないものからの嫉妬を受ける。
  これは人情というものだ、仕方がない。
  『桜の木の下に死体が埋まっている』なんて
  都市伝説は意外とその辺から来てるんじゃ
  ないかと思う。450157812_5f21b51769_m.jpg
  だが、少なくとも自分からすれば、美しい
  ものはそういった感情を内包しての美しさ
  があると思うので、はっきり言って逆効果
  であると言える。
  人々の嫉妬を受け、美しいものがひどい扱
  いを受ければ受けるほど、美しいものの持
  つ凛としたものが際立つように感じる。」
Sakura (Cherry Blossom) / Hyougushi










よく…

散り際が美しいって言うでしょ!?



あたしも…きっと

潔く散ることが出来ると思うの~~っ




えぇっ!?

「もぉ散ってるんじゃないか!?」って!?






ふふぅ…


かもね…



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Doll face / Stewart




■ ■ ■




コブクロ「桜」




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