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Le temps des cerises “さくらんぼの実る頃” [■POPULAR MUSIC]

  
 

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Cherry / ai3310X


桜んぼの季節には
恋の辛さを恐れるのなら
きれいな娘たちを避けることだ
耐え難い苦しみに怖じない僕は
一日たりとて苦しまずに生きることはないだろう
桜んぼの季節には
君たちもまた恋の苦しみを味わうだろう



* * * * * *


4741655588_33a14cf834_m.jpg  Wikipediaより
  さくらんぼの実る頃
  「さくらんぼの実る頃」
  (さくらんぼのみのる
  ころ、仏: Le Temps des cerises)は、
  フランスの
  シャンソンを代表する歌曲。
Le temps des cerises (mes cœurs de pigeons)
✽ The cherry season (my hearts of pigeons).
EXPLORE Merci! / ✿ nicolas_gent ✿


5817249537_d1aedda0c4_m.jpg  銅工職人でパリ・コミューンの一員で
  あったジャン=バティスト・クレマン
  (フランス語版)が1866年に作詞し、そ
  の2年後にテノール歌手のアントワー
  ヌ・ルナールが曲を付け、発表された。
  もともとは、題名の通りサクランボの
  実る頃の儚い恋と失恋の悲しみを歌っ
  た曲だった。

✿ Le temps des cerises ✿ The
cherry season ✿ / ✿ nicolas_gent ✿




  この “さくらんぼの実る頃”…
  ジブリ映画「紅の豚」の挿入歌にも9784168120060.jpg
  使われていて…

  ここで加藤登紀子が歌ったために
  女性目線の歌だと思われがちなんだけど…

  後に歌詞をご覧いただくと
  お分かりになると思われるように
  男性が女性への思いを歌った曲なの~~


  なんでも…
  シャンソンとしては
  代表的な曲のようよ♪

  ただ~し…
  フランス人にとっては14578654349_c49e483c45_m.jpg
  ただの“儚いラブソング”ではなくて
  一般市民の大量虐殺が行われた
  「血の週間」の悲痛な思い出と
  深く結びついているし
  恋と戦争(血、苦しみ)を意味している
  歌でもあると言われているわ
Image from page 454 of "France" /
Internet Archive Book Images



『 さくらんぼの実る頃 』 加藤登紀子 〜紅の豚〜主題歌 Collaboration cover 《emiko tiba×Mr.SUZUKI×Mei.K》





  ここで思い出すのが
  叔父のいさおちゃんなの…。
  (5年ほど前に亡くなっています)
  マーガレットちゃん
  はじめての試練 Ⅰ<高校受験>
  フランシーヌの場合3411413892_6f63a9b01c_m (1).jpg

  いさおちゃんは東大では
  哲学をお勉強していたんだけど…
  キャンパスで度々加藤登紀子を
  見かけたと言っていたの~~
university of tokyo / torisan3500


8058533391_6b6e92e4a0_m.jpg  当時の東大は男性ばっかりで
  加藤登紀子のような
  不細工な(失礼!?)女性でも
  目立っていたって…。

  いさおちゃん自身は
  その後…全学連で闘って
  逮捕されちゃって…(きゃはぁ)

zenkakuren-cover /
samhsloan@gmail.com


  当時の加藤登紀子はWikipediaによると…
  1972年 藤本敏夫と獄中結婚。出産のため、
  一時音楽を離れる。長女を出産。1973年
  産休後、音楽界に復帰。
  1975年 所有する伊東市の別荘にて革マル
  派と革労協が内ゲバ。1人死亡、9人重軽傷。4582192935194.jpg

  ってなっていて…いさおちゃんとも
  まんざら…無関係じゃあ
  なかったんじゃないかな!?

  あたしはこの「ままの弟」いさおちゃんの
  影響を多大にうけているみたい…



  そうそう…そう言えば
  サントリーのCMで夏木マリが42233795355_c8db566c08_m.jpg
  “さくらんぼの実る頃”を
  歌っているの~~

  これも結構素敵よ~~
  発音はともかく…
  声が枯れてて…シャンソンっぽいの~~♡
Temptation / orbed


ノンアルでワインの休日『ノンアルソムリエ』篇 30秒 稲垣吾郎 サントリー




  さて…ここで
  この “さくらんぼの実る頃”の曲の
  背景を見てみてね♪


  1871年パリで労働者たちによる革命が起
  きてパリ・コミューンが樹立し、軍との激
  しい市街戦が繰り広げられる中、コミュー
  ンの立て籠もるバリケードにさくらんぼの
  かごを携えた看護師ルイーズが現れる。14802957743_941903bfd0_m.jpg
  ルイーズは危険をかえりみずに負傷者の手
  当にあたったが、自らも戦闘に巻き込まれ
  て亡くなってしまう。
  コミューン崩壊後の1875年前後からコミュ
  ーンへの弾圧、特に参加者が多数虐殺され
  た「血の一週間」を悼む思いを込め、第三
  共和政に批判的なパリ市民がしきりに唄っ
  たことから、有名となった。
Image from page 130 of "Symbol and
satire in the French Revolution" (1912) /
Internet Archive Book Images

32275868862_3137c94ecd_m.jpg  その後、作詞者のクレマンがルイーズに捧
  げる歌として制作した新たな歌詞により、
  恋の歌からコミューン参加者への追悼の歌
  へと意味合いが変わる。

  イヴ・モンタン、コラ・ヴォケール、ジュ
  リエット・グレコなどシャンソンの代表的
  な名歌手に歌い継がれ、現在に至る。

partition p10 / pilllpat (agence eureka)


  上に出て来たルイーズと言う女性は
  野戦病院で負傷兵の手当てをしていた
  看護師らしくて…
  クレマンは51257012071_d1a3a56299_m.jpg
  フォンテーヌ・オ・ロワ通りのバリケードで
  ルイーズに出会い
  その姿に感銘を受けたんですって。

  そこで彼のシャンソン “さくらんぼの実る頃”は
  ルイーズに捧げられる…。

  その後パリの人々に歌われることになるんだけど
  2人は…再び巡り会うことは無かったとのこと…
Cherries / pstenzel71



  ここで歌詞を見てみてね♪

  「さくらんぼの実る頃」
  作詞:ジャン=バティスト・クレマン
  作曲:アントワーヌ・ルナール

  Quand nous chanterons le temps des cerises
  Et gai rossignol et merle moqueur
  Seront tous en fete 
  Les belles auront la folie en tete
  Et les amoureux du soleil au c?ur 
  Quand nous chanterons le temps des cerises
  Sifflera bien mieux le merle moqueur

  僕たちが桜んぼの季節を歌い
  陽気なナイチンゲールやマネシツグミが
  浮かれ騒ぐとき
  きれいな娘たちはのぼせあがり
  恋人たちは胸を熱く焦がすだろう
  僕たちが桜んぼの季節を歌うとき
  マネシツグミはもっとじょうずにさえずるだろう

  Mais il est bien court le temps des cerises
  Ou l'on s'en va deux cueillir en revant
  Des pendants d'oreilles 
  Cerises d'amour aux robes pareilles
  Tombant sous la feuille en gouttes de sang
  Mais il est bien court le temps des cerises
  Pendants de corail qu'on cueille en revant

  でも 桜んぼの季節はとても短い
  耳飾りを二人して夢みごこちで摘みに行く季節は
  血のしずくのように葉陰に滴り落ちる
  おそろいの衣装の愛のさくらんぼ
  夢みごこちで摘む珊瑚の耳飾り
  桜んぼの季節はとても短い

  Quand vous en serez au temps des cerises
  Si vous avez peur des chagrins d'amour
  Evitez les belles
  Moi qui ne crains pas les peines cruelles
  Je ne vivrai pas sans souffrir un jour
  Quand vous en serez au temps des cerises
  Vous aurez aussi des peines d'amour

  桜んぼの季節には
  恋の辛さを恐れるのなら
  きれいな娘たちを避けることだ
  耐え難い苦しみに怖じない僕は
  一日たりとて苦しまずに生きることはないだろう
  桜んぼの季節には
  君たちもまた恋の苦しみを味わうだろう



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Yves Montand - Le temps des cerises (live Olympia 1974)





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