遠く儚い道 MC その4・その5 [■Recital]
TOPPANホール
さて…リサイタルの際に
歌ったうえに
おしゃべりしちゃったあたしなんだけど…
(普通トークなんてしないの~~っ
けど…わたしの場合はピアノの譜面台のはじっこに
台本とマイクを置いておいておしゃべりしたの~~)
今回は
「その4・その5」を
まとめてご紹介するね♪
* * * * * *
先にプログラムを
載せておくわね♪
――1部――
Giulio Caccini AVE MARIA
■ ■ ■ ①
堀内幸枝/中田喜直 サルビア
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Gabriel Fauré Après un rêve<夢のあとに>
■ ■ ■ ②
三浦洸/高木東六 水色のワルツ
■ ■ ■ ③
三木露風/山田耕筰 美代子おばさまに捧ぐ…赤とんぼ
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Giacomo Puccini Un bel dì,vedremo : Madama Butterfly
歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
――2部――
Sergey Rachmaninov Op.3-2 Prelude
Aram Khachaturian Toccata
――3部――
Giacomo Puccini Vissi d'arte, Vissi d'amore : Tosca
歌劇『トスカ』より「歌に生き愛に生き」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
五輪真弓/五輪真弓 恋人よ
■ ■ ■ ④
北原白秋/山田耕筰 曼珠沙華(ひがんばな)
■ ■ ■ ⑤
堀内幸枝/田中隆司 犬吠埼のたんぽぽ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Giuseppe Fortunino Francesco Verdi Ritorna vincitor : Aida
歌劇『アイーダ』より「勝ちて帰れ」
上記のプログラムにはさんだ
■ ■ ■
が「トーク」の場所なの~~
それから…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
が「ハケ」た場所よ~~
それじゃあ…さっそくいくわね♪
■ ■ ■ ④
ただ今、楽譜を見て歌いましたのは
演出でございます。
「恋人よ、そばにいて…」なんて
こんなに可愛い女だったならば…
よしましょう!!!
さて…白いドレスから黒いドレスへと
「お色直し」いたしまして
ますます悪い女へと変身いたしました
あたくしではございますが…
普通は声楽のリサイタルでは
あまりMCはしないそうなんです。
今回はみなさまを…歌で泣かせて
トークで笑わせるという狙いが
あったものですから…
ご容赦くださいませ。
さて
第二部の小林のソロはいかがでしたでしょうか!?
小林とは高校からの同級生でして
いつも学年トップの彼女のピアノは
「たった一音が違う」と言われておりました。
そんな彼女も「伴奏と言うもの」は
今回が初めてだと申します。
『あたしも勝手に弾くから
あんたも勝手に歌って!!」って
言われた日にゃあ
あたくしも顔面蒼白となったものでした。
そんな…小林とも
いまでは『息もピッタリ!!』でしょうか!?
さっ、次の曲に参りましょう。
『GONSHANは…』…
この「GONSHAN」と言うのは
「お嬢さん」と言う意味でございます。
GONSHANは死んでしまった
子の墓に
忌まわしいヒガンバナを
折りに来ます。
でも…どんなに折っても
ヒガンバナが
次から次へと開いてゆくように
GONSHANの心に刻まれた
「あの子を死なせてしまった」
と言う深い傷は、
また再び傷口を開いて
悔恨と涙の
血を流すのです。
…いよいよ
おどろおどろしくなって
参りました。
「ひがんばな」で
涼をおとりくださいませ。
■ ■ ■ ⑤
(脅し入って)
「ひがんばな」はいかがでしたでしょうか!?
さて…今日の『悲しき歌』も
いよいよ佳境を迎えます。
本日、最後に歌わせていただきますのが
アイーダのアリア「勝ちて帰れ」で
ございます。
以前、サッカーの日本代表の
テーマ曲として使われた
『凱旋行進曲』は
この「アイーダ」の2幕2場で
演奏される曲で
華やかなトランペットは
「アイーダトランペット」と呼ばれ
より一層の劇的効果をもたらします。
…いっぽう「勝ちて帰れ」は
第1幕の最後に歌われるアリアでございます。
「勝ちて帰れ!!!」……祖国の父を思って
そう口走ってしまうアイーダ
しかし敵の将軍ラダメスは心から愛した人…
どちらを勝てと思っても、
どちらかの存亡を意味いたします。
アイーダは罪深い言葉を言った自分を悔い
やがて…
その思いは神への祈りに変わって参ります。
さっ、その前に
日本の歌をお聴き頂きましょう
この曲もまた…
すばらしくドラマチックな曲です。
涙無しでは
歌えず聞けず
歌い始めてからの自分が
いささか心配ではございますが…
『犬吠埼のたんぽぽ』…
まずはお聴きくださいませ。
tamanossimoのたんぽぽ