L'ultima canzone < 最後の歌 > [■CLASSIC<歌曲>]
ニーナ、君は明日花嫁になるそうだね。
でも僕はまだセレナーデを歌うんだ。
人のない野原や草の茂った谷間で
ああ君に何度歌ったことか!
* * * * * *
サー・フランチェスコ・パオロ・トスティ(Sir
Francesco Paolo Tosti, 1846-1916)はイタリアの
作曲家・声楽家。
ローマでサロン用歌曲の作曲家として人気を博
した後1880年からはロンドンに移住して英国王
室の声楽教師となる。
英国臣民となり1908年にはナイトに叙せられた
ものの、晩年はイタリアに戻って故国で没した。
母語のイタリア語のみならず、英語やフランス
語を原詩とする多くの歌曲の小品を作曲、その
多くが今日でもリサイタル用ピースとして愛唱
されている。
この(L'ultima canzone)は1905年に英国で
出版されたイタリア語の歌曲で、嫁いでいく恋
人への未練を歌っていて親しかった女友達リー
ナ・ジャケッティに捧げられた。
まずは…
二人の「最後の歌」を聞いてみてぇ…
A.Kraus canta F.P.Tosti - L'ultima canzone
Delfo MENICUCCI
この曲は声楽を習い始めの人でも
良くなさるような…
言ってみれば
それほど難しくはない曲なんだけど
(一応くくりとしてはイタリア歌曲かな!?本来男性の歌う曲みたい~)
その・・・時点で
あたしにとってはトスティは初めてで。
ここで歌詞を見てみてね♪
M'han detto che domani
Nina vi fate sposa,
Ed io vi canto ancor la serenata.
Là nei deserti piani
Là,ne la valle ombrosa,
Oh quante volte a voi l'ho ricantata!
ニーナ、君は明日花嫁になるそうだね。
でも僕はまだセレナーデを歌うんだ。
人のない野原や草の茂った谷間で
ああ君に何度歌ったことか!
Foglia di rosa
O fiore d'amaranto
Se ti fai sposa
Io ti sto sempre accanto。
Domani avrete intorno
Feste sorrisi e fiori
Nè penserete ai nostri vecchi amori.
Ma sempre notte e giorno
Piena di passione
Verrà gemendo a voi la mia canzone.
Foglia di menta
O fiore di granato,
Nina,rammenta
I baci che t'ho dato!
Ah!
薔薇の葉よ、ああアマラントの花
君が結婚してくれるなら
僕はいつも傍にいるよ。
明日君は、賑々しさと微笑みと
花々に囲まれるだろう
君はぼくたちの昔の恋のことなんか
思い出さないだろう
でも 夜でも昼でも
情熱にあふれた僕の歌が嘆きを届けるのだ
ハッカの葉よ、ああザクロの花
ニーナ、思い出しておくれ
君にあげた口づけを!
ある男性が恋をして…
しかしその女性が
明日ほかの男性のところへ
嫁いでいってしまうってな曲かな!?
Milan / Blue moon in her eyes
…クラウスが歌うと
いい年のイタリアの伊達男が
「失った恋」のために
泣きながら歌っているような気がして…
すっごく素敵でしょ!?
うふふ。