Quando me'n vo' ムゼッタのワルツ:私が街を歩けば [■CLASSIC<Opera Aria>]
Quartier latin / @raulds
私がひとりで街を歩くと
人はみな立ち止まり 私の美しさに見とれて
頭の先から爪先まで 眺め回すの
外見ばかりか 服の中まで覗き込むような
熱い視線を浴びていると からだが震えてくるわ
欲望のまなざしに囲まれて 私は楽しくて幸せ
* * * * * *
今日は…
このブログのタイトルにもなっている
「La Boheme」から
『Quando me'n vo'』
(ムゼッタのワルツ:私が街をあるけば)を
ご紹介してみようと思うの~~
DSC_5544 La Bohème from the
Metropolitan Opera / Bengt Nyman
オペラ「La Boheme」の
ソプラノと言えば
ミミのアリアが有名でしょ!?
(わたしの名はミミ・ミミの告別)
「La Boheme」ではもぅ一人の
ソプラノの出演者がいて…
それが「ムゼッタ」…
声で言えば…同じソプラノでも
ミミより少し軽めの
声質の方に合うのかな!?
(もっともあたしはレッスンでは
みていただいたことは無いの~)
Ópera / José Ant NCh
物語は…
クリスマスイブを祝う人々でにぎわう
カルチェ・ラタンで第二幕が開くわ~
カフェ『モミュス』に集った彼らには
それぞれのドラマがあって
(ロドルフォとミミのカップルは
うまくいってるみたい…)
恋人マルチェッロと別れた
ムゼッタは
ここで彼を見かけるの~~
Kids / esyckr
そこで…
ムゼッタはあることをたくらむわ~~
ここでのムゼッタは
パトロンを従えて甲高い笑い声で
女王のようにふるまっている…
だって…彼女は…
貧乏画家(マルチェッロのことよ)よりも
金持ちのじじぃを選んだんですもの。
けど…ずっと自分を無視するマルチェッロの
態度に腹がたって…
彼に当てつけるように歌うのがこの曲なの
Temptation / Lisa Brewster
結果二人は…
よりを戻すことになるんだけど…
なんだろう…この女…
あざといってか…
図々しい女ね…!?
Temptation / orbed
そうそう…
カフェに戻って…
マルチェッロが自分と別れたことを
後悔するように仕向けて
「私ってこんなに美しくて…素敵なのよ」って
華やかでコケティッシュなこの曲…
「Quando me'n vo'」(私が街をあるけば)を
歌うわ~~
Café, Montmartre / Osbornb
ここで訳詩をご覧になってね♪
「Quando me'n vo'」
私がひとりで街を歩くと
人はみな立ち止まり
私の美しさに見とれて
頭の先から爪先まで 眺め回すの
外見ばかりか
服の中まで覗き込むような
熱い視線を浴びていると
からだが震えてくるわ
欲望のまなざしに囲まれて
私は楽しくて幸せ
Paris streetside cafe / Picster Jimster
Anna Netrebko - La Boheme (Quando me'n vo') de Puccini
tamanossimoの「La Boheme」では
ミミが娼婦だったことが分かって…
「知らなかったわ…知らなかったの
ミミが…娼婦だったなんて…。
そして…オペラ ”ラ・ボエーム” は
うら若き男女の純愛を
歌ったものなんかじゃなかったのね!?」
って書いたけど…
このムゼッタもこのアリアを歌う時点で
金持ちじじぃのパトロンがいるわけじゃない!?
A Prostitute / momo the fomo
きっとこの時代では当然だったのよ…
(ミミも…ムゼッタも…よ……)
芸術と引き換えに…
身体を売ることが…
それでも…燃ゆるような恋もしてしまう…
そういうこと!?
そういう…ことなのね……。
Short time girl, Phnom Penh / Blemished Paradise