淫靡な世界 〈見世物〉 [■音高 / 音大]
Doll face / Stewart
さぁ 寄ってらっしゃい見てらっしゃい
さぁさぁさぁ これだよっこれだよっこれだよっ
こんなねぇちゃん見たことないっ
果たして人間かケダモノか思わず疑いたくなるこの女
愛も知らない情けも知らない
なさけようしゃも知らずして
いかなる悪食を重ねていたのか・・・
「へび女」の始まりだよっ
* * * * * *
あれは
いつだったのかしら…!?
ある大晦日を
お友達のSちゃんの家族に
ご一緒させていただいて
その後、年が明けると
「深川七福神」をめぐるの~
見世物小屋/Freak show /
kazamatsuri
一番最後に行った神社
(たぶん恵比寿さまの富岡八幡宮だと…)に
『見世物小屋』が出ていて
生まれて初めて入ってみたの~~っ
そこには下半身が蛇…という
『蛇おんな』がいたの~
きゃああああぁぁぁ
見世物小屋/Freak show /
kazamatsuri
『ニッポンの、みせものやさん』予告編
・・・・・「見世物小屋」(wikipediaより抜粋)・・・・
見世物小屋(みせものごや)は、珍品や奇獣、曲芸などの出し物
を行う小屋。室町時代にはじまり江戸時代に爛熟し、明治時代以
後に今でいうところの見世物小屋に近づいていった。京都の四条
河原がその発祥地としてすでに慶長期(1596-1615年)ころに見
世物が歌舞伎や人形浄瑠璃などにまじって小屋を立てて興行して
いた。
昔は奇形の子供や性行為を覗き穴で見せるなど、文字通り何でも
見世物にした。時には、誘拐された子供が人身売買で、足の筋を
切られた被虐的な道化役や、覗き穴の娼婦にするため、見世物に
されるために売り飛見世物にした。時には、誘拐された子供が売
り飛ばされてきた例もあったという。
江戸時代の頃には今で言うところのサーカスや美術館、動物園、
おばけ屋敷、パフォーマーなどの要素も含んでいた。
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ここでは演目!?の種類をご紹介しておくわ。
【珍獣】
見世物の演目として珍獣を見せることも行なわれた。
珍獣を使うことは江戸時代、寛永年間ころから猪、
孔雀を見せたのが最初である。 虎、狼、鶴、鸚鵡な
どに曲芸をさせることは、寛文年間ころからであっ
た。 生類憐れみの令によって一時はこの種のことは
行なわれなくなったが、享保2年、禁が解かれると、
ふたたび流行した。 以後、奇形のもので八頭八足の
牛、三本足雞など、また獏、鯨、ガラン鳥、いんこ、
雷獣、山嵐、駝鳥、水豹、白牛などもあった。 文政
4年の駱駝の登場は大変な人気を博し 天保年間には
豹、白狸、六足犬、岩獅子、火喰鳥などの見世物も
あった。
【性的見世物】
庶民の娯楽としての見世物には、性的なもの
も多くあった。
「女の意和戸」・・・”あまのいわと”という見
世物は滑稽な口上をしながら女太夫のうちか
けをひらりと持ち上げて女陰を開帳するとい
うもの(木戸銭は八文)。
「やれ吹け、それ突け」・・・
時より裾を開いて見せる女陰を火
吹竹のような物で吹いたりたんぽ
ん槍(!!!)で突いたりして笑って吹
き出さなかったり、
うまく突けたら景品がもらえると
いうもの。
Poster for a side show at the
Vermont state fair, Rutland (LOC) /
The Library of Congress
【南無阿弥陀仏】
子供の背に南無阿弥陀仏と文字が浮き出たもので、
水をかけても拭いてもとれないというもの。御利
益の来歴を口上で話し、仏法の奇蹟とした。
タネをあかせば墨で南無阿弥陀仏と書いて日焼け
させ、それを流せば文字の部分だけが白く残ると
いうものだった。
【河童】
薄暗い小屋に入ると四斗樽があり、時々河童の頭
らしいものがプカリ、プカリと浮くというもの。
タネをあかせば瓢箪に毛を貼り付けたもので、そ
れを下から紐で引っ張ったり離したりという簡単
なもの。薄暗い小屋ではそれらしく見えた。
Contortionist, posed in studio /
George Eastman Museum
【一尺大ミミズ】
豚の腸を適当な長さに切って、中に
生きたウナギを入れて動かしたもの。
【一丈二尺の大いたち】
大きな板に血がついたものが
立てかけてあるという洒落もの。
【大あなご】
大きな穴が掘ってあり、その中に
人形が入れてあるという洒落もの。
【べな】
”べな、べな、べなだよ”の呼び声に
誘われて入ると、男がひっくり返した鍋を
叩きながら”べな、べな”叫んでいるという
洒落もの。(←よくわかんない~~)
Watermelon Patch /
▓▒░ TORLEY ░▒▓
さて…
少し視点を変えて…
見世物小屋と言えば
丸尾末広の「少女椿」(1984年9月25日初版)が
思いだされる(らしい…)。
『主人公笠原みどりの父親は借金の取り立てか
ら逃れるために蒸発した。みどりは花売り娘と
して銀座に立つ。しかしそこで人に騙され見世
物小屋に連れて行かれる。
侏儒、魔術師、蜘蛛女、包帯男……。
見世物小屋は、人間の欲と精神の悪臭が漂う、
得体の知れない大人たちの世界だった。みどり
は可愛がっていた犬を煮られ、折檻され、忍耐
と服従を強いられる。
そして、まだ幼い性すらも無理矢理にこじ開け
られる。
鬼畜じみた世界のなかで、強く健気に
生きていく水玉ワンピースの
少女が哀しく、せつない。
昭和の妖しいレトロ臭に満ちた
サイケデリックな色彩に惹かれ、
自分の精神の内奥にある得体のしれない
ものを見せられるかもしれない。
(「少女椿」丸尾末広/青林工藝社)
少女椿3
少女椿
ふぅ……
こんな世界があるなんて……