遠く儚い道 MC その1 [■Recital]
さて…今日はね…
リサイタル時にご披露した「MCの台本」を
ご紹介しようと思うの…。
本当は「リサイタル」なんかでは
MCはしないんだけど…
あたしゃ…どうしてもしゃべりたくて…♡
* * * * * *
まずは…プログラムを載せておくわね♪
――1部――
Giulio Caccini AVE MARIA
■ ■ ■ ①
堀内幸枝/中田喜直 サルビア
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Gabriel Fauré Après un rêve<夢のあとに>
■ ■ ■ ②
三浦洸/高木東六 水色のワルツ
■ ■ ■ ③
三木露風/山田耕筰 美代子おばさまに捧ぐ…赤とんぼ
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Giacomo Puccini Un bel dì,vedremo : Madama Butterfly
歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
――2部――
Sergey Rachmaninov Op.3-2 Prelude
Aram Khachaturian Toccata
――3部――
Giacomo Puccini Vissi d'arte, Vissi d'amore : Tosca
歌劇『トスカ』より「歌に生き愛に生き」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
五輪真弓/五輪真弓 恋人よ
■ ■ ■ ④
北原白秋/山田耕筰 曼珠沙華(ひがんばな)
■ ■ ■ ⑤
堀内幸枝/田中隆司 犬吠埼のたんぽぽ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Giuseppe Fortunino Francesco Verdi Ritorna vincitor : Aida
歌劇『アイーダ』より「勝ちて帰れ」
上記のプログラムにはさんだ
■ ■ ■
が「トーク」の場所なの~~
それから…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
が「ハケ」た場所よ~~
それじゃあ…さっそくいくわね♪
■ ■ ■ ①
(最初のアヴェ・マリアは板付きで
ピンスポットで歌ったの~~
そして…歌い終わって…)
ご挨拶が遅れました…
本日はお忙しい中をこんなに
たくさんのみなさまにお越しいただきまして
本当にありがとうございます。
タイトルにございます「悲しき歌」…
なんて素敵なタイトルでしょう
あたくしが考えました。
けれどその実は、
悲しい歌を歌って皆さまを
「泣かそう」と
あたくしの中の悪魔が
たくらんでいるのでございます。
さて…そもそも第1曲目に
このカッチーニの
『AVE MARIA』を選びましたのも
当初…あたくしの恩師であります
内藤綾子先生に一番初めの曲に
「ワリー」を歌いたいって
ご相談申し上げたんですけれど…
先生がおっしゃるには
「ワリー」なんて重たすぎるんじゃないかしら…!?
リサイタルの第一曲目っていうのは
『こうしてリサイタルが出来るってこと』を
神様に感謝するの
何か祈りに通じるものがいいわねっ」
っておっしゃって頂きまして…
『アヴェマリア」に致しました。
そうは申しましても
『アヴェマリア』も
たくさんの作曲家が作曲しております。
その歌詞はどの曲に於いてもほとんど同じと
言われておりまして
このカッチーニだけが「Ave Maria」を
繰り返すばかりの異色ではございますが
旋律の美しさに惹かれまして、
このカッチーニを選んだと言う訳でございます。
きっと神様にも あたくしの祈りが
届いているのではないでしょうか?
さて…続けておおくりいたしますのが
中田喜直の激しく美しい前奏で始まります
「サルビア」でございます。
堀内幸枝により「女の恋の情熱」が
生々しく官能的に語られているこの曲は
エキセントリックにもとれますが
その裏側に深い悲しみを秘めております。
……サルビアは赤い花だわ
……その色は血の色だわ
さっそくお聴きくださいませ。
Red / qubodup
tamanossimo ソプラノリサイタル『悲しき歌』V_820012
遠く儚い道 MC その2 へ続く