踊りの世界<春興鏡獅子> [■習い事]
どう!?
読んでいるうちに夢中になったでしょ!?
全然夢中にはなれないってか!?
ぎゃははは~~っ
さっ、早速続きに行くわ~~っ
* * * * * *
個人の演目では
「京鹿子娘道成寺」と「鏡獅子」は
双壁と言われているの~~
一緒にお名前をいただいた
ゆうなちゃんは
「京鹿子娘道成寺」を演って…
きっとあたしより
費用はかかっているわね…
何て言っても「小坊主」が
12人!?出るし…
(まぁ、お金持ちだから
どうってっことも無いんだろうけど)
踊りの内容としては
「鏡獅子」はだんぜんむずかしいの~~
獅子の精に変身してからは
勢いでも出来る(と思う)わ~
けど…前半の
「大奥のお小姓弥生」が舞う部分が
すっごくむずかしいっ
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「春興鏡獅子」とは…
ご存知の通り歌舞伎から生まれた舞踊の中でも代表的
な演目。
千代田城の大奥を舞台に将軍の前に無理に引き出され
る女小姓弥生が恥じらいながら初々しく優艶な踊りを
見せ、それが後半では能仕立てで豪快な獅子の狂いを
見せる。この柔剛二態の演じ分けがみどころで前後の
演技の変化の仕分け、体力のバランスなど難度の高い
踊りとされている。
初めに老女と局に引き出され大広間にひとり取り残さ
れてとりつくしまもない風情で正面におじぎをして踊
りに入る…この導入部が踊りとしては弥生の初々しさ、
可憐さを表す大事なところとされる。
(手踊り、袱紗さばき、二枚扇など)このあと川崎音
頭の振り、塗骨扇を使っての踊り、二枚扇、そして獅
子がしらをもっての振りと続く。すると、不思議なこ
とに手にした獅子頭が、飛びしても納まらず、弥生を
引きずり込み、蝶を追っていずこへともなく消え失せ
る。
交う蝶に誘われて思わず知らず動き出すではないか。
眠っていた獅子の精が目覚め、弥生が押さえようと弥
生が花道に入ると胡蝶二人があらわれ大薩摩がすむと
獅子の出となり、後半の見せ場となる。獅子は神なの
かまた胡蝶は神の使い手なのか。 獅子の豪快な毛振り
でボルテージを上げていく。
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さて…問題の…費用のことなんだけど…
明細の無い世界なので
詳しくは分からないんだけれど
例の「先生への」
「先生の先生への」
「先生の先生の先生への」
御礼はさることながら…
もちろん…
演奏の地方(じかた)さんやら
後見を担当してくださる坂東の先生や
借りるホール、衣装、顔師、床山の
ランクによっても違うんだけれど
すべてが最高峰だったみたい~~
『春興鏡獅子』は「胡蝶」と言って
獅子に変身する時から
一緒に踊る人が二人と
「出」の大奥の老女と奥女中…と
出演者も多いのでそこにもね!?…
衣装替えは一度だけれど
女の大奥お小姓の弥生から
獅子の精に代わるってこともあって
お化粧から変えるの
まぁ…
なんだかんだを考えると
それも当然なのかしら…
そんなこんなで…
50分ほどの演目『鏡獅子』で…
…たった50分の間に500万円を使ったことになるのね!?
あぁ…日本舞踊って……
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春興鏡獅子 六世尾上菊五郎