あんまりねっ 1

　
　

O OUTRO LADO DO MEDO É A LIBERDADE　

(The Other Side of the Fear is the Freedom) / jonycunha

ふぅ……。

世の中にはいろんな人がいるものねぇ…

当時は上野のPOOL勤務だったんだけど

……

こんなことがあったの…。

* * * * * *

　　21：00にはお客様に
　　退出していただくために
　　20：00からはあたしは
　　〆の作業で大忙しなの～


　　ここへは昔勤めていた
　　スイミングスクールからの
　　派遣で来ているあたしたちは
　　管理会社との2重の管理のもとに
　　働いているわ


　　ここへ来たのはたまたま頼まれて
　　シフトに入ったんだけれど…
　　その後はパソコンが出来る人が
　　少ないために（当時）

　　エクセルで幾種類もの
　　集計表を作ったりして…

　　大いにお役には
　　立ててるつもりなの～
　 （ほんとかしら!?ふふ。）



　　それになんて言っても
　　いつもニコニコしていて
　　感じがいいからね～
　 （ただのデブのおばさんだけど…ぷっ）

　　お客さま、みなさまに
　　大切にしていただいて…
　　あたしは本当にしあわせなの～～♡





　　そうそう…
　　前置きはこれぐらいにして
　　20：00の「大忙し」の
　　ところだったわよね!?

　　その20：00の
　　ちょっと前だったかしら!?
　　作業にとりかかろうとしていた
　　あたしの前に
　　ふっと「運転免許証」を
　　お出しになった方がいらしたの～



　 「えっ!?」って思って…
　　その方（男性：40歳ぐらいかしら）を見たら

　 「（POOLの）定期券忘れたから
　　これでいいだろ!?」
　　っておっしゃる～



　 「ええと…定期券を
　　お持ちでいらっしゃらないと
　　あいにく…申し訳ないんですけど
　　お入りいただけないんです…」
　　※台東区の決まりで定期券をお持ちで無い方は
　　お入りいただけないの～～



　　「調べろよっ!!」


　　「えっ!?」


　　「免許証があれば
　　　調べられるだろっ!!
　　　俺が定期を買ってるってこと!!」


　　「あいにくそういったシステムが無くて…」


　　「戻ってとって来いって
　　　言うのかっ!!」


　　「申し訳ないんですけど…
　　　定期券をお持ちいただけませんと…
　　　なんとも…」
　　 （ってか…それ以外には
　　　 方法が無いんだけどって思ったけど…）






　　　くるりと踵を返すと
　　　足早に入口方向へ向かう男性…

　　　受付のテーブルには
　　　免許証を置いたままになってるの



　　 「あっ、免許証を～!!」って
　　　あたしが言うと

　　 「いいっ!!!!!」…って!!




　　　残された免許証を手に
　　　あたしは

　　　ただ…

　　　わなわなしちゃったんだけど……

ちょっと長くなっちゃったので

明日に続いていいかしらぁ…!?

この後…tamanossimoは大変な目に遭うことになるの…

きゃああああぁぁぁぁ…

■　■　■

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