予期せぬ訪問者 続 [■事件!?]
今開けますっ!!!
そう、応えているにもかかわらず
その人はドアを叩きつづけるの~
なんだか…慌てちゃって…
鍵をがちゃがちゃしている間も
うちの名前を呼びつづけるわっ
…いっ、一体何が……
* * * * * *
がちゃ
開けたドアのそこには…
見覚えのある
ガス会社の制服をお召しの
年配の男性が立っていたの~
「ええぇっ!?
なっ、なんでしょう!?」
と、尋ねると…
「ガスの点検です!!!」
って言うの~~~っっ!!!!!
「えええぇぇ~~っ!?
わっ、わたしこれから
出かけるんですけど…」
「すぐに済みますからっ!!!」
「いやいやっ!! 困ります~っ!!!!
だいいち今日は
『一生に一度のリサイタル』の日で…
そう、届けてあるんですけど…」
(※)
「こっちは今日って
聞いてるんですよっ!!!!!」
「とにかくもぅ時間が無くて…」
「じゃあいつならいいんですか!?」
「とにかく今日は遠慮してくださいっ!!!」
ってドアを閉めようとしたら…
ものすごい
形相になっちゃって
閉めようとしたドアに
足をかけて…
閉めさせないの~~っっ!!!
terrifying appearanc
一分でも惜しいあたしは
「じゃ、結構ですっ」って
ドアを開けっ放しで3階へ急いだの~~
10分後に荷物を抱えて
玄関に降りたときには
ぽか~んとドアが開いたままで、
その人は居なかったんだけれど……
くそっ
あたしの大事な日に味噌つけやがって
ばかちん~~
誰が朝8:00から
『ガスの点検』頼むかよっ!!
なんだよ~~っ
なんで
リサイタルの日にガスなんだよっ!!!
もぉ~っ
ぷんぷんにもほどがあるっ
あああぁぁぁぁ
あたしはガスが憎いっ!!!
ああぁ
なんて憎いガスなのさっ!?
大っ嫌いだよっ!!!
ガスなんてっ
えええぃええぃぃ!!!
ガスのばかやろ~~~っ!!!
おかげで「悲しい歌」での
リアルな表現が出来たことには
感謝するけれど…てへっ。
※
以前より『点検』をすっぽかしていたあたしはガス屋から
最終通告を受けていたの~
それはね…点検を受けない限り6月24日でガスを止めるっ
て言うの…
26日にリサイタルを控えたあたしは慌ててガス屋に連絡し
たってわけ。
「24日にガスを止められるって言われちゃったんですけど…
26日にリサイタルがあるものですからそこまで伸ばしてい
ただけないでしょうか!?」
ガス屋は言ったわ~
「いやいや…きちんとガス料金をお支払いいただいていれば
『ガスを止める』なんてことはありえないハズなんですけど…」
やっぱりね~~
これも脅しだったのね!?
Door
その後…あたしはガス屋に
のりこんだの~~
事の顛末は次回…