いざ~っ [■事件!?]
P_R_E_T_T_Y * IN * P_I_N_K / Nina Matthews Photography
あたしね…当時震災があって
その後リサイタルをして…
なんか自分の中で「日常」が
滞ってしまったような感じがしたの~~っ
毎日のように地震があって
「どうせこの世はお終いなんじゃないの!?」
なんて気がしていたわ…。
あたしには守るべきものが無いの。
何もかもどうでもいいような気がしたし
…。
でもね。その後…ままの法事の手配やら
綾芽会の準備やらいろいろあって…
やっぱり……あたし…「生きなきゃいけない」なんてね!?
(まっ、そんな大袈裟なことでも無いけどねっ!? ふふぅ)
008: Respect / rayybear
* * * * * *
さぁっ
今日は「決闘」のことをお話するわぁ!!!
心の準備はよろしくって!?
ぎゃはは~~
この年の6月は季節はずれの猛暑で…
受け取っていた書類をカバンに潜ませて
あたしはバスで
「問題のガス屋さん」へ向かったの~
"Stay Awake" /
Art4TheGlryOfGod by Sharon
書類には署名捺印を済ませたわ~
あとは決着をつけるだけよっ
そんな思いを胸に…
Truth / Muse Rosli
二重の自動ドアが開くと
正面に受付の女性が…。
「こんにちは!!
いつもお世話になっております
×××に住みますtamanossimoと申します。」
手早くパソコンで
データを調べてくださる彼女
(とっても感じがいいわぁ)
「実は今回、引き落としをしていただけなくて…
お支払いに参りました。」
(これは…請求書も来ていなかったし、
本当は知っていたのだけれど)
Piano in the Dark /
SignorDeFazio
「そうですねぇ…tamanossimoさまには
今回は請求が無いようですねぇ…」
「あの…わたし…
実はガスを止められておりまして
ただ…基本料金は
発生するんじゃないんでしょうか!?」
「いえいえ。
ご利用の無い場合は基本料金というのは
いただいておりませんので…」
「そうでしたか…
かえってご迷惑をおかけして
申し訳ありません…
実は…ほかにも
ご相談したいことがあるのですが…」
Truth / tombdmot
彼女に代わって男性が出てらしたの~
深々と頭を垂れたその男性は
応接にご案内くださって
名刺を差し出したわ~~
(確か…所長とか…)
「tamanossimoさんのことは聞いています。
こちらも心配しておりました。
毎日のように
『tamanossimoさんからは連絡が無いか』と
尋ねていたんですよ~」
「そうでしたか…
申し訳ありませんでした。
わたしも早く連絡をしなくちゃとは
思っておりましたんですが…」
Diabolic key / Marko Milošević
と、
ここで一連の出来事をお話したわ~
(予期せぬ訪問者・予期せぬ訪問者 続)
あたしは決してオーバーでなく
落ち着いた感じで淡々と
少し悲しげな女を演じたの…。
What you told me, was it all a lie? /
tsuihin - TimoStudios
「点検の方からはどのように
報告を受けてらっしゃるのですか!?」
ってお聞きしたら…
案の定
「指定された日にお伺いしたら
断られた、」と…。
and how can you mend a
broken heart / katerha
問題は2つあったわ~
まずは「避けて欲しい」と申した26日に
「点検を指定された」と
電話口の方が点検の係りのじぃさんに
申し伝えたこと
それから来てしまったことは
仕方無いとしても
(実際はわざわざ電話をして断っているので
来てしまうことさえ腹が立つけど・・・)
その非を詫びず
なおかつ
引かなかったことよっ!!!
Death knocking at the door--again. / Lisa_O
あたしは忘れなかったの~~っ
「いただいていた書類は
いつでも提出することが出来ました。
けれど
同じ点検の方にお渡ししてしまったのなら
一連のすべてのことが
うやむやになってしまうでしょう!?
こうして本部にお伺いして
真実をお話しない限り
『ただのワガママな変なおばさん』に
なってしまいますし…。」
と。
truth / mjhoy
お暇する帰り際…
何度も…
何度も……
深くおじぎをなさる彼に
「ただのワガママな変なおばさん」は
一人
心の中で
ほくそ笑むのでした…
『決着がついたわね』
/ ampersandyslexia
■ ■ ■
Ella Fitzgerald: Lullaby of Birdland
予期せぬ訪問者 [■事件!?]
broken heart
あぁ…
どう言ったらいいのかしら!?
こんなことが
あってもいいの!?
* * * * * *
そうそう…
リサイタル当日に驚くべき事態が
起きていたの~
それをお話しておきたくて…
当日は9:00からホールに
入れることになっていたわ~
9:30ぐらいに着けばいいかなって
思いながら
支度をしていたの~
飯田橋のトッパンホールへは
1時間ぐらいはかかるので
8:30に出ようって思っていたら
何しろ荷物が多くて入れ直したりするうちに
予想外に時間がかかっちゃって……
そのとき…
外であたしを呼ぶ声がするの~っ
呼ぶどころかドアを
ドンドンドンドン叩いてるっ
その前にお話しておかなくちゃ
いけないんだけど
家は商店街にあって以前両親が
レコード屋(のちのCD屋)をやっていたの
(今は1階をアクセサリーや小物を扱う
お店にお貸ししているわ)
あたしが出入りするのは
裏口からなんだけど
イタズラが多くて
インターフォンは切っているの!!
(これはもぅ両親が存命のときから…)
普段は不在が多いので
大して不便を感じないでいるわ~
door /
その上ここのところ
家の電話も切っていたの
出ればお墓とか屋根とかの
セールスの電話だし…
あたしに直接用事があるのなら
携帯をご存知のはずでしょ…
まぁ…そんなこんなで…
お見えになった方は
名前を呼ぶとか
ドアを叩くってことしか
手段が無かったのは
よくわかるんだけど…
? / door
加えてあたしが今2・3・4階に住んでいて
…支度は3階でしていたの~
そのために
聞こえにくかったのもあるんだけど
おそらく10分ほどは
呼んでいたんじゃないかしら
気づいたのが8:20ぐらいだったかな!?
「えええぇぇ~っ!!
この忙しい時にっ
もぉ出かけなきゃいけない時間なのにっ」
たしかに
あたしを呼んでいるっ
Knocking Door /
あたしは
『はっ』としたの~~っ
もしかして…
ホールではなくて自宅に
花束が届けられちゃったのかも・・・・・
あああぁぁ
時間も時間だけど
とにかく行ってみなくちゃ・・・!!
一階に急ぐと
年配の男性の声で
たしかにあたしの名を連呼し
必死の形相(か、どうかはわからないけど)で
ドアを叩きまくる方がいたの~~っ!!!
・・・これは
お花どころじゃ無いねっ
叔母や妹に何かあった!?
電話が通じなくて直接訪ねてくれたの!?
Bouquet
「はーいっ!!!
はいっ! はいっっ!!! 今開けますっ!!!」
Old door
…長くなっちゃったので
続きはまた次回でもいいかしらぁ……
(ああぁぁぁぁ…恐ろしい結末が…たいしたことないけどね!?ふふ。)